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書き手と読み手のズレ、違和感を克服するには

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IRC公開LOG #もの書き予備 2013年2月25日 | クリエイターズネットワーク

Akagane
藍沢君は自分が書いたものを、誰かに読ませた時に、「なんでそんな風に読むんだ?」と思うことはないかしら
AizawaYu2
あるかもしれません
Akagane
「自分はこういう風に読んでもらいたい」のに、そう読んでくれないこれは逆に読者の側からすると、うまくノって読むことができない、という感じ
AizawaYu2
なんかのせかたがよくないのかなあ
Akagane
読む途中で引っかかったり、「これってどういう意味?」とか「あれ、先に書いてたのから想像したのと違うぞ?」とか読者が、疑問符を抱きながら文章を読むと、「書いてある」のに「読めない」という風になっちゃう
AizawaYu2
にゅう。疑問符を抱かせない書き方か……、

青りんごさんの場合キャラでひっかかっちゃったんだろうなあ

やっぱり変えよう

もう一度その観点から読み直すか

どうすれば読者のイメージをコントロールできるんだろう

まあ読者に想像させればいいんだろうけどなあ…

想像しやすい、書きやすいキャラの発言とか地の文とかを心がければいいんだろうけど…

読者の予測に沿った方がいいのか

Akagane
読者の予測に「あえばいい」というわけでもないのですよここが難しい。たとえば、ホラー系の物語は、そういう意味では、予測が「ずれ」る

健気な幼なじみ、という印象を抱いていたキャラが、時にみせる、違和感。

そういうのに、ぞっ、としながらも物語に引き込まれていくこともあるわけです

大事なのは、まず何よりも、「読者をどうしたいのか?」であり、そのための感情や興味の動く流れを、うまいぐあいに作っていくことなわけです

んで、この、流れを作るというのは。職人芸というか、個人スキルなんですよ。

「考えただけで、誰でも同じようにできる」わけではない部分ですね

私には私のスキルがあり、藍沢さんにも藍沢さんのスキルがある、あるいは、これから習得する

なので、他人に読んでもらって判断するのは、「自分のスキルがうまく機能しているか、あるいは失敗したか」なんです

うまくいっていれば、それはよし。成功事例フォルダに放り込んで、スキルの経験値とします。

うまくいってなければ……そこが難しい。文章芸のスキルは、失敗事例からは学びにくいのです。

うまくいっていない場合、それは、どの段階でうまくなかったのかが、わかりにくい。個々の表現のブレや矛盾などは、読む側も指摘しやすいのですが、実はそこには文章芸がうまくいかなかった「原因」はない。うまくいかなかった「結果」と言えます。

文章というアウトプットの前の、脳の中のもやもやした部分のどこか。あるいは、それを文字に書き出す時の言葉や表現の取捨選択回路のトラブル。

言葉や表現を、「どう選ぶか」は、推敲部分です。作者イメージを、読者に伝えるのに適した言葉や表現を、どう選ぶか。ここは直接的に、文章力を左右します。

「月下推敲」谷川浩司詰将棋作品集

  • 著者/訳者:谷川 浩司
  • 出版社:毎日コミュニケーションズ( 2011-07-26 )
  • 単行本:320 ページ
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